【レビュー】雀闘


■2013/05/03リリース
■監督:奥渉
■潤一郎氏役柄:雀荘マスター 神田公造

「ギャンブルもの」です。Vシネマにはよくあるよね。
「雀妃」同様、雀荘のマスターでご出演です。
お客が足りないときは相手もします。
店主の優しそうな感じがそのまま店の雰囲気に現れているような、至って平和な雀荘です。


マスターらしく、蝶ネクタイ&サスペンダーな出で立ちで珈琲出してます。
常連さんの多い店なんだ。


ところが、みんなの憩いの場である店に、あやしい女占い師が打ちに来て、不穏な空気が流れまくり。
「牌が見える」とかオカルトなことを言い出してはみんなを負けに追い込んでしまうんだ。


こてんぱんにやられちゃってるよね。
大切な常連客がやられた姿を見るのはたまらないって顔で、心配するんだ。
客が負けるだけでなく、女占い師、この店まで乗っ取ろうとしているし。


作戦会議だ。
客を大事にして、かつ店も守らなければならないって立場で、策を練るんだけどね。


洗い物して店閉めようかって時に、ふらっと女占い師が現れるよ。
また店乗っ取るとか、ふざけたことを言うので。。。


「舐めるんじゃないぞ!」とシメておく。
メガネかけておだやかな雰囲気だったマスター豹変。
マスター、昔何やってたんだよ。。。


ということでまず麻雀で勝負つけることにする。
マスターの昔からの知り合いである、池袋のプロもやってきたよ。


だが負ける。


リベンジ戦をやることになった。それでまた策を練る。
今度は真剣に店の権利書がかかってるから後がない。


当日出る方々で練習することになった。
遅くまでがんばってる。
マスター、お疲れで寝ちゃう。なんかかわいい。


勝負の時が来た。
マスター気合十分。
当然勝つ。そしていろんな方面でハッピーにおわる。
マスターとではないけど、15歳以上でないとご覧になれない作品なので、所々に色めいたシーンもあるよ。

話のスジ的に、きったはったな場面はないので、よりマスターの穏やかさというか、麻雀も店も、なにより「お客さん」が好きなマスターであるというキャラクターがひしひしと伝わってきました。
お客さんが安心して来れる店、守ってるなぁって。

で、女占い師への対応でも見られるような「不穏な客にはびしっとお断りする」所などは、昔ワルだったのかなぁって思わせるような所もあってね。でもそこだけなんだよね。コワい顔見せたの。

いっぱいいっぱいコワい役やってたからコワい顔を一瞬でも見られて安心したってのもあるけど、今回の終始穏やかで落ち着きのあるマスターが時に豹変するんだってところの切り替えが、実に自然だったし、それでしっかりしたマスターだなぁと思わせるような一面を見せてもらいました。

練習中に寝てても、国士無双であがったと聞いてハッと目覚めて、ややねぼけながら「すごいね!」って励ますところの切り替えも、ごく自然で良かったです。

「女囚監獄 case 真理亜」ご出演の雨宮琴音さん、「魁!極道ヤンキー学園」でも共演された川又シュウキさん、そして「レイプゾンビ2&3」でも関わりのあった藤田浩さん、金子弘幸さんもご出演されており、2012年あたりにアウトサイドの皆さんが制作された作品にも色々つながるキャスティングです。「見た事あるな^^」って安心して鑑賞できるのもまたうれしいことで。

現在も絶賛レンタル中ですので、是非ごらんください。
TSUTAYA ONLINE:http://www.tsutaya.co.jp/works/10356972.html

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